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NSC発行「Safety + Health」2001年11月号

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倒壊現場の大気、水は安全−EPA調査

 ワシントン − クリスティン・トッド・ホイットマンEPA(環境保護局)長官は、飲料水の監視を進めているが、世界貿易センター倒壊の結果として、アスベスト、放射性物質、水銀その他の金属や殺虫剤、PCB(ポリ塩化ビフェニル)、細菌の徴候は見られないと語った。
 「EPAは、世界貿易センター攻撃の余波で生じうる環境問題を精力的に監視しているが、これまで得た結果は、喜ばしいものである」とホイットマン長官は述べた。「ニューヨーク、ニュージャージ−の人々は、家庭や職場に戻っても、環境問題を心配する必要がない」。
 9月中旬までに、EPAは、「ゼロ地点」とも称される倒壊中心部周辺やマンハッタン南部の11ヶ所、および倒壊現場から風下のニュージャージー州4ヶ所の定点観測で採集した100の大気サンプルを採集した。EPAによると、7サンプルについては、長期暴露の場合憂慮されるとする当局のアスベスト濃度基準をわずかに超えた。
 全救助作業員には、適切な保護具が支給された。EPA、OSHA、地方当局は、救助隊員、清掃隊員の安全確保のため、協力している。
 「我々は、支援するために現場におり、邪魔するのではない」とジョン・ヘンショーOSHA長官は語った。「我々は、救助隊のじゃまをしたり、仕事のやり方を指示するつもりはない。そのようなことは、ゼロ地点で献身的に働く人々の鼻をなぐるに等しい」。