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NSC発行「Safety + Health」2001年11月号

OSHAの最新情報


鉄骨組立基準に批判集中

 異論の多いOSHAの新しい鉄骨組立基準は、新たな批判を招いている。
 同規則は、折衝により作成された初の基準であるが、非難の集中砲火を浴びている。最近では、バージニア州アレキサンドリアの米国ゼネコン連合が、OSHAが2002年1月18日に延期した新基準の発効日を、さらに延期するよう要請している。同連合は、規則内容の変更も希望している。
 在ワシントンの米国道路・運輸建設協会は、シアーコネクター(ボルトや棒を鉄鋼梁に溶接する)を建設現場で取り付けるよう義務付ける新基準の条項について、橋梁建設業者を免除するよう要求した。この規定は、実際、製作の際にシアーコネクターを取り付けるより危険であると、同協会は主張する。同協会は、後日、法的手段に訴えるだろうと語った。
 米国ゼネコン連合は、最終規則にはいろいろな欠陥があるが、なかでも、墜落・転落防止は不十分で、シアーコネクターの取り付けは安全性の低いものになると述べた。「多くの人にとって、異論の多い法律である」と同連合のキャロリン・ガグリールモ安全衛生担当部長は述べた。
 鉄鋼その他の金属企業団体である鉄鋼連合およびサウス・カロライナ州マートル・ビーチの鉄鋼ジョイスト(梁)研究所は、同規準の施行延期を求めて提訴した。