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NSC発行「Safety + Health」2001年12月号

ニュース

スカリア氏、労働省法務官就任に向け、第一関門を通過

 ワシントン − 上院衛生・教育・労働委員会は、11対10で、ユージーン・スカリア氏の労働省首席法務官指名を承認、組織労働者は敗北を喫した。各党の政治路線に沿った投票であったが、最高裁判事アントニン・スカリア氏の子息に対し、バーモント州の無所属、ジェイムズ・ジェフォーズ上院議員が支持票を投じたため、スカリア氏有利へと傾いた。
 共和党は、エルゴノミクス規制等、諸問題におけるスカリア氏の立場を擁護した。マサチューセッツ州のエドワード・ケネディ氏ら民主党上院議員は、スカリア氏は、労働者とは対峙する見解の持ち主だと述べた。
 エレイン・チャオ労働長官は、約5ヶ月間も未決状態となっていた指名につき、上院に迅速に対応するよう促した。「反対派には、本件を党派心のリトマス試験にしないよう要請する」と同長官。
確認聴聞会で、スカリア氏は、エルゴノミクス関連の傷害があるのは信じるが、エルゴノミクス基準でOSHAが規制しようとしていることは行き過ぎであると語った。
上院で多数の支持を得れば、スカリア氏は、労働法務官に就任し、約200もの労働法規の施行をつかさどる。