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NSC発行「Safety + Health」2001年12月号

ニュース

NIOSH報告書、業務上死亡を分析


ワシントン − NIOSH(国立労働安全衛生研究所)によれば、民間労働者10万人あたりの年平均死亡者数は、1980年の7.4人から、1995年の4.3人へと、42%減少した。同期間中、業務上の死亡者数は93,338人であった。新しい2つの報告書で、NIOSH調査チームは、死亡証明書を精査し、業務上死亡に関する膨大な量の統計を収集した。「米国における民間労働者の致命傷、1980〜1995年、DHHS(保健社会福祉省)」は、全米および州別データを提供。「米国における民間労働者の致命傷」は、全米データのみとなっている。同報告書は、性別、人種別、州別、産業別その他別に、死亡率と死亡者数の内訳を載せている。調査結果の一部を以下、紹介する。
・ 死亡原因の第一位は、性別により違う。女性では殺人(労働者10万人あたり0.3人)、男性では自動車衝突事故(労働者10万人あたり2.0人)である。
・ 男性の死亡率(労働者10万人あたり8.8人)は、女性の死亡率(労働者10万人あたり0.8人)の11倍と高い。
・ 産業別で死亡率でもっとも高かったのは、建設業(18%)、運輸・通信業、公益事業(17%)、製造業(15%)、農業、林業、漁業(12%)である。
・ 労働者10万人あたりの年平均死亡率がもっとも高かったのは、鉱業(30.4人)で、次いで農業、林業、漁業(19.6)人、 建設業(15.3人)、運輸・通信業、公益事業(12.6人)であった。


死亡原因

合計

男性

女性

人数

死亡率

人数

死亡率

人数

死亡率

自動車

殺人

機械

墜落、転落

感電

落下

航空機移動

自殺

自然、環境

爆発

飛来、はさまれ・まきこまれ

水上移動

窒息

火災

中毒

溺死

鉄道交通

その他

不明、断定できず

21,715

12,863

12,334

9,070

6,233

5,984

3,261

3,155

2,394

2,344

2,172

1,813

1,715

1,591

1,455

1,358

661

2,662

598

1.2

0.7

0.7

0.5

0.3

0.3

0.2

0.2

0.1

0.1

0.1

0.1

0.1

0.1

0.1

0.1

<0.1

0.1

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20,175

10,302

12,053

8,760

6,190

5,917

3,043

2,907

2,280

2,254

2,130

1,779

1,674

1,449

1,389

1,292

650

2,461

549

2.0

1.0

1.2

0.9

0.6

0.6

0.3

0.3

0.2

0.2

0.2

0.2

0.2

0.1

0.1

0.1

0.1

0.2

---

1,539

2,560

281

308

43

67

218

248

114

90

42

34

41

142

66

66

11

159

49

0.2

0.3

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

<0.1

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出所:国立労働安全衛生研究所(NIOSH) 2001