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NSC発行「Safety + Health」2001年12月号

OSHAの最新情報


2化学物質の危険性について再調査

 OSHAの警告を受けて、国立毒物学プログラムの人類生殖リスク評価センター(the National Toxicology Program's Center for the Evaluation of Risk to Human Reproduction)は、先日、有害の可能性がある2つの化学物質がもたらす健康障害を調査する委員会を設置すると述べた。
 OSHAによれば、1‐ブロモプロパンは、一般的な毒性があり、2‐ブロモプロパンは、生殖機能に有害である。国立毒物学プログラムによると、1‐ブロモプロパンは、樹脂、脂肪・蝋の溶剤、スプレー式接着剤など他の化学物質の製造に用いられる。2‐ブロモプロパンは、医薬品、染料その他の化合物の製造に用いられる。
 OSHAは、製造業者が、換気装置の設置や、労働者の暴露を減らすのに必要なその他の制御装置を使わなくて済むよう、塩化メチレンから1‐ブロモプロパンへと切り替えたとの報告が多数あったと述べた。これは、1997年にOSHA規則は、塩化メチレン(Methylene chloride)の許容暴露限界値を500ppmから25ppmへと下げたことによるものである。OSHAによると、企業はまた、成層圏のオゾンを破壊するクロロフルオロカーボンはハイドロクロロフルオロカーボンの代替物として1‐ブロモプロパンを検討している。