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米環境保護庁、2種類の農薬
(アジンホスメチル、ホスメット)の使用を制限

資料出所:National Safety Council (NSC)発行
「Safety & Health」2002年1月号 p22
(訳 国際安全衛生センター)


ワシントン:米環境保護庁(EPA)はこのほど、農業労働者の保護を目的として、2種類の農薬、アジンホスメチル(azinphos-methyl)とホスメット(phosmet)の使用について、新たな制限を課すことを発表した。

アジンホスメチルについては、28種類の穀物への使用が制限され、7種類の穀物については4年間で段階的に使用停止、8種類の穀物については4年の「期間限定」の登録を行うことで継続使用が認められた。EPAはこの限定期間が終わる前に、8種類の穀物についての登録をさらに継続するかどうかを再検討する。

ホスメットについては、3種類についての使用が自発的に停止され、9種類について5年間の特定条件下での使用が認められ、また33種類の穀物への使用が引き続き許可された。

今回の新しい措置は「農業労働者の農薬暴露を減らし、その健康面での保護をさらに向上させるものだ」と、EPAのステファン・L・ジョンソン次官補(予防・農薬・有毒物質担当)は言う。EPAはさらに追加的な制限が必要かどうかを判断するため、農薬が労働者の健康に及ぼす影響の監視を新たに実施する、と同次官補は述べている。

段階的制限および期間限定使用の期間中における、労働者の2つの農薬暴露を制限するため、労働者が農薬散布地域に立ち入ることが出来るまでの期間を延長する、散布の回数を減らす、ほぼすべての使用事例において空中散布を禁止する、などの予防措置が取られることになっている。