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NSC発行「Safety + Health」2002年1月号

ニュース

EPA、飲料水の砒素含有率基準を公布

 ワシントン − クリントン政権時の飲料水中の砒素許容水準に関する基準を見合わせてから7ヶ月を経て、クリスティ・ホイットマンEPA長官は、同基準の勧告する水中砒素含有率10ppbを採用すると発表した。
 「本基準は、何百万人もの米国人の飲料水の安全性を改善し、ガン、心臓疾患、糖尿病のリスクからよりよく守る」とホイットマン長官。
 ブッシュ政権の批判者によれば、全米科学協会の調査が、EPAの現行基準では、膀胱がん、肺がんが増加しうる砒素レベルに国民がさらされていると結論した以上、EPAは、クリントン政権時の基準を維持する以外、選択肢がなかったという。
 オクラホマ州にある全米地方水道協会、ダンカン社のアナリスト、マイク・キーガン氏は、同基準を「恣意的」と形容、確固としたいかなる調査にも基づかないものであると述べた。同氏は、この基準により、地方の地域社会では、月あたりの料金は200ドル増となると見積もっている。