NSC発行「Safety + Health」2002年1月号
OSHAの最新情報
OSHA、傷病報告の新書式を導入
OSHAは、1月1日付で発効した新しい記録保持基準に基づき、使用者が傷病を記録するのに用いる新しい書式を公布した。
新しくなったのは、OSHA300業務関連傷病日誌、OSHA300A傷病摘要書、OSHA301傷病発生報告書である。これらは、およそ30年間にわたり適用されていた旧記録保持規則で用いられていたOSHA200日誌に取って代わる。
OSHAは、約200もの関係者、業界団体、専門家団体、労働組合に書簡を送り、新規則の遵守を支援するため、使用者に対する援助活動を開始した。同庁は、12月初旬、新規則の適用を受ける140万人の使用者に対し、新しい記録保持書式を郵送する予定である。訓練活動の開始に向け、同庁は、衛星放送による訓練をいくつか予定している。
一方、OSHAとワシントンの全米製造者協会は、同協会が新記録保持基準をめぐり起こした訴訟で、争点となっていた問題を解決した。OSHAは、新基準発効後の120日間については、監督官は、遵守支援に絞って監督すると合意した。この期間中、使用者は、記録保持義務の履行に努め、遵守のため必要な修正を施していれば、監督官に基準違反で召喚されることはない。
OSHAはまた、労働者の申し立てだけで、業務関連傷害が成立するとはしないと合意した。同庁によれば、ある傷病を業務関連と認定するのは、業務による暴露が、識別しうる原因である場合、または、既存の健康状態を著しく悪化させる場合のみとし、使用者による記録がない傷病が業務関連かどうかを立証する責任は、OSHAにあると説明した。
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