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NSC発行「Safety + Health」2002年1月号

OSHAの最新情報


労働安全衛生調査委員会、非常口の利用困難を重大違反と裁定

 労働安全衛生調査委員会は、開けにくい非常口は「ゆゆしい」安全違反と裁定、行政法審判官の判定を覆した。
 同委員会の裁定は、グルメット・アウォード・フーズ(Gourmet Award Foods)社のネブラスカ部門として営業しているツリー・オブ・ライフ梶iTree of Life inc.)に対するOSHAの召喚を支持。OSHA監督官によると、非常口のひとつは施錠されており、もうひとつの扉は、開くのにかなりの力を要するほど密着しており、いずれも火事その他の緊急時に危険な状態であった。
 コベット・ルーニー行政法審判官は、いずれの扉も、基準に定める「利用が容易で、さえぎるもののない出口」としては機能していないものの、監督の最中には最終的に開いたと指摘。同審判官によれば、当該違反は「技術的なもので」、「労働者の安全衛生という点では、取るに足らない」。
 労働安全衛生調査委員会はこれに反対、いずれの扉も「ふつうの圧力」を加えただけでは開かず、同社の違反は、安全衛生面で「取るに足らない」というものではないと述べた。死亡または重大な肉体的損傷をもたらしうる違反は重大であり、OSHA監督官が重大違反と格付けしたのは有効であると、同委員会は判定を下した。