このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
NSC発行「Safety + Health」2002年2月号

OSHAの最新情報


OSHA、2つの満足度調査で高得点取得

 最近のギャラップ調査およびアナーバー市のミシガン大学の調査によると、OSHAの業績に対する満足度は、2001年に上昇した。
 ギャラップ研究所は、過日、OSHAと直接関係のあった労働者、事業者、同庁関係者約2,500人を対象に、職場での同庁との関係に対する満足度を調査した。
 このOSHA顧客調査の結果、以下が明らかになった。

  • 監督に関わった労働者の94%、事業者の84%は、OSHA職員の専門性に大変満足している、または満足している。
  • 無料相談を受けた事業者の95%以上は、支援内容に満足している。
  • OSHAとのパートナーシップを提携した事業者の98%は、同庁職員のOSHA法規への精通ぶりを認めている。
調査結果に基づき、OSHAは、改善すべき分野を特定した。OSHAが、事業者に対し、電話で苦情を報告し、事業者からファックスで回答を得る、電話/ファックス調査について、労働者は満足していなかった。回答が満足のいくものであれば、OSHAは、それ以上の対策を講じない。労働者はむしろ、現場の監督や追跡視察の増進、より迅速な対応を望んでいる。
事業者、労働者とも、監督官に対し、特定産業についてもっと精通してほしいと考えている。小企業は、相談要請に対し、より迅速な対応を望んでおり、むしろ年次協議を希望している。調査対象者からのその他のリクエストには、関係者の関与の増大、パートナーシップの拡大、情報、教育、訓練の拡充が含まれている。
「OSHAは、多くの点で正しいやり方をしているとの調査結果が出たものの、全般的な顧客の満足度を高めるには、まだまだ多くの課題と機会が待ち受けている」とヘンショーOSHA長官。
ギャラップ調査結果の全容は、www.osha.govで閲覧可。
ミシガン大学ビジネス・スクール全米品質調査センターの作成した、最新の米国顧客満足度指数でも、2001年にはOSHAに対する満足度が上昇した。
本指数は、米消費者の入手しうる財・サービスの質への顧客満足度についての全米レベルの経済指標である。1999年には、OSHAなど、希望する連邦政府機関についても調査を開始した。
全般的に、規制当局は、50点〜60点を取得した(指数は、100点システムを採用)。OSHAは、同庁の監督を経験した労働者の感想に基づき、70点の評価を得る。これは、前年の獲得点数を大幅に上回る。2000年には、OSHAは54点と、連邦政府機関としては2番目に低い評価であった。
「(規制)当局は、法規の施行とサービスという任務の両方を兼ねており、より複雑な課題に直面している」と、経営学教授で全米品質調査センター所長でもあるクレス・フォーネル氏。「法規の施行は、もっと複雑で、個人の満足度とは別次元に由来するものである」。
本指数および他の政府機関の調査結果について、詳細は、同大学のウェブサイト、www.bus.umich.edu/researh/nqrc/acsi参照のこと。

 
OSHA、目標,を凌駕  
ギャラップ調査で、OSHAは、2000会計年度の顧客満足度に関する暫定4目標を上回る評価を得た。
目 標 2000年度
目標
2000年度
実績
2002年度
最終目標
労働者、事業者が、遵法支援は有益だと評価する。 65% 93% 90%
現場の労働者が、OSHAの現場監督における自身の参加に満足する。 65% 86% 90%
労働者、事業者が、OSHA職員の専門性、能力、知識に満足を示す。 60% 87% 85%
OSHA関係者、パートナーが、関係者/パートナーシップ・プロセスにおける自身の関与について、プラスと評価する。 75% 88% 95%

出所:OSHA/ギャラップ、2001年