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NSC発行「Safety + Health」2002年3月号

OSHAの最新情報


ヘンショーOSHA長官、労働監督の増強をめざす

 当初、OSHAによる職場監督は緩慢なペースであったが、ヘンショーOSHA長官は、9月30日を末日とする2002年度の監督件数を引き上げたいと発表した。
 ヘンショー長官は、連邦レベルでのOSHA監督目標を、2002年度は36,400件と、前年度の35,778件より約2%高く設定した。OSHAは、2001年度には、目標を120件上回り、2000年度の約36,000件に近い件数を処理した。
 ヘンショー長官は、事業者に対するOSHA基準遵守支援や、労働安全改善に向けたその他の穏便な手法に努力を傾注する一方で、強力なOSHA法規施行プログラムを維持したい意向である。長官や他のOSHA幹部は、対外的にも庁内でも、遵守支援を含めた全プログラムは、強力な法規施行基盤がなくては機能しないことを強調している。
 同長官は、監督ペースの低下は、ニューヨーク市の世界貿易センター復旧作業における労働安全や、生物テロ問題に傾注していたことによると発言した。2001年12月31日を期末とする2002年度第1四半期の監督は、年間36,000件のペースからはずいぶん遅れをとったものの、7,332件を処理した。これは、2000年12月31日を期末とする前年度同期の連邦監督7,044件より約300件多い。12月の監督活動は、季節事情による影響も出る。
 同四半期の召喚は、17,685件から17,730件に微増、罰金総額は、2,030万ドルから1,910万ドルに低減した。