このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
NSC発行「Safety + Health」2002年4月号

ニュース

運輸安全委員会、携帯電話関与の衝突事故を調査

 ワシントン − 全米運輸安全委員会は、携帯電話の利用が原因となった衝突事故を調査中である。この2月、ワシントン市の環状道路で5名が死亡した衝突事故を受けて、同委員会は初めて、自動車衝突事故における携帯電話の関与に言及した。
 2月の衝突事故では、ドーン・リチャードソン氏(20歳)が運転していたスポーツ汎用車が、中央分離帯を越え、2本のガードレールを激破したが、運転者は、携帯電話でボーイフレンドと話し中であったと伝えられている。この車3台の衝突事故で、リチャードソン氏と他の4人が死亡した。
 全米運輸安全委員会のスポークスマン、テッド・ロパキーウイックス氏は、調査員団は、事故時の携帯電話使用が「焦点」であると結論づけた、と語った。
 この環状道路事故の調査は、「携帯電話の使用が関与する衝突事故の調査に、先鞭をつけるものとなるよう期待する」とロパキーウイックス氏は述べた。同氏は、同委員会は、携帯電話使用の関与が当初から判明しており、調査すべき情報がある衝突事故のみを調査すると語った。