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NSC発行「Safety + Health」2002年4月号

ニュース

上院議員、ハート上院議員ビルの検査を要求

 ワシントン − チャールズ・グラスリー上院議員(共和党、アイオワ州)は、議会の法令遵守局に対し、上院事務所ビル3棟で勤務する職員が、ハート議員ビルの炭疽菌除去作業や、照射処理された郵便物の暴露による副作用を被っていないか、調査するよう要求した。
 「法令遵守局の責務の一つは、議会職員の労働環境の安全を確認することである」と、グラスリー議員は、法令遵守局の主席法律顧問、ゲイリー・グリーン氏に書簡を送付した。「ハート議員ビルと照射処理された郵便物をめぐる健康問題は、法令遵守局の調査の格好の対象である。健康上どのようなリスクがあるのか、あるとすれば、どう解決するか、こうしたことに光をあてるのに、独立した調査は役に立つ」。
 グラスリー議員は、1月22日から2月4日までに、上院事務所ビルに勤務する73名が、照射処理済み郵便物を取り扱った後、頭痛、発疹、口の渇き、目の炎症を付設診療所に訴えたと述べた。ハート議員ビルに勤務する約50〜60名の職員は、各々事務所に戻ったのち、ドライ・アイ、喉の渇き、頭痛を訴えた。
 上院議員事務所3棟の修復作業直後、いくつかの事務所が再開したが、ハート議員ビルの再開は、有害廃棄物処理班や環境対策班によるビル清掃が不首尾だったため、三度も延期された。ようやく、有害物質対策チームが、二酸化塩素ガスをビル内に充満させるのに成功した。検査の結果、清潔であると判明したため、ビルは、閉鎖以来4ヶ月以上を経て、1月下旬に再開された。