NSC発行「Safety + Health」2002年4月号
OSHAの最新情報
OSHA、高傷病率の事業場を絞り込む
OSHAは、全米で最も高い休業を伴う傷病率を記録した、およそ1万3千の事業者を特定し、これらの事業場に対し、安全衛生の危険を是正するために、支援活動を利用できる旨、通知した。 これらの事業場では、休業または就業制限を伴う傷病者が、常勤労働者100人あたり8件以上であった。全米平均は、労働者100人あたり3件である。この結果は、OSHAが、8万の事業場を対象に行った2001年度の調査で、事業者から報告を受けたデータに基づくものである。 「この事業場特定プロセスは、特定した事業場に対し、傷病率の高さを認識させることを目的とした手段である」と、ジョン・ヘンショーOSHA長官は述べた。 ヘンショー長官は、1万3千の事業者に対し、職場の危険を除去するよう要請した書簡を発信した。書簡では、事業者に、OSHAの相談プログラムを活用するよう奨励。このほか、外部の安全衛生コンサルタント、保険会社や州労働者災害補償局に相談することも勧告している。 OSHAのスポークスパーソンは、OSHAは、従来どおり、この危険度の高い職場リストを活用して、対象を絞り込んだ監督を実施すると述べた。このリストは、今年中にいずれ発表される予定である。 1万3千の事業場は、州別、アルファベット順に、OSHAのウェブサイト、www.osha.gov/as/opa/foia/hot.8.html上に列挙されている。
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