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NSC発行「Safety + Health」2002年4月号

OSHAの最新情報


裁判所、OSHAの船への立入検査を支持

 連邦控訴院は、OSHAは、船舶のデッキで作業する造船所の従業員の安全を監督するため、船舶に乗り込む権利を有すると裁定した。
 米国連邦第5巡回控訴院は、ヒューストン市に本社を置くトランスオーシャン・オフショア鰍ノ対し、労働省が提起した訴訟事件に対する、ミシシッピー州地方裁判所の裁定を支持した。1999年3月、OSHA監督官は、船上で修理作業を行っているインガルズ造船鰹]業員の作業現場を監督しようと、トランスオーシャン社所有の船舶、ディスカバー・エンタープライズ号に乗り込もうとした。OSHAの令状を船舶所有者は拒否したため、同庁は、所有者を行政侮辱罪で告発した。
 これまでの連邦裁判所の判例では、OSHAは、船上で雇われている船員の安全衛生を規制する権限を持たないとし、この目的で船舶の労働環境を監督できるのは、沿岸警備隊のみであると裁定していた。しかし、この裁定は、作業のため船舶に乗り込む造船所の従業員には適用されないと、連邦控訴院は述べた。