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NSC発行「Safety + Health」2002年4月号

OSHAの最新情報


OSHAとワイオミング復員軍人病院、パートナーシップ協定に調印

 OSHAとワイオミング州シャイアン市にある復員軍人医療センターは、このほど、同センター付属ナーシングホームの従業員の傷病低減を目的とした、パートナーシップ協定に調印した。
 同協定により、コロラド、ワイオミング、ユタの3州で復員軍人省が運営する他のナーシングホームについても、本パートナーシップで得た教訓を活用する。本協定は、ナーシングホームの従業員が曝されやすい2大危険を扱う。入居者を持ち上げる行為によるエルゴノミクス的外傷と、入居者の暴力による傷害である。
 この2大危険は、シャイアン医療センター付属ナーシングホームの傷病率のおよそ85%を占め、2000年度の休業を伴う傷病率は、従業員100人あたり7.4件であったのに対し、医療センター全体では、1.7件に過ぎなかった。
 OSHAデンバー事務所は、従業員に対する訓練の提供に合意。一方、医療センターは、OSHAが民間部門に義務付けている傷病記録保持システムの活用や、包括的なエルゴノミクス・プログラムの実施、職務危険分析の実施など、その他の条項も含めて合意した。
 協定には、米連邦政府職員連盟地域1014支部および国際電気労働者同盟地域415支部も調印した。