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NSC発行「Safety + Health」2002年5月号

OSHAの最新情報


幹線道路作業ゾーンの安全確保に向け、召喚増加

 OSHAは、幹線道路の作業ゾーンでの安全違反にいっそうの注意を払ったところ、監督件数および罰金総額が増加した。
 イリノイ、ウィスコンシン、オハイオ3州で、集中施行プログラムを行ったところ、2001年度には、作業ゾーンの監督349件のうち、召喚は252件に及び、罰金総額は88万5千ドルにのぼった。集中施行プログラムは、6ヵ年計画の21世紀運輸資本法の下、幹線道路建設が急増したのを受けて、発足した。溝堀り作業をめぐる諸問題、信号手の保護の欠如が、2大違反であった。
 全米規模では、幹線道路および大規模建設事業場の監督件数は、1996年の459件から2001年には641件へと増加した。罰金総額は、73万6千ドルから180万ドルへと増加した。
 OSHAは、3州集中プログラムを2年前に開始したが、その前の5年間に、中西部の道路建設区域では54件の死亡事故が報告されている。プログラム開始時、OSHAは、全米安全評議会(NSC)と共に、OSHA監督官を対象とした合同訓練を提供するとした、パートナーシップ協定に調印した。同庁はまた、幹線道路建設作業の危険性について、理解を深めるため、道路建設業、労働組合、州警察、州運輸局とも協力した。