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NSC発行「Safety + Health」2002年5月号
OSHAの最新情報
ガスメーター清掃で、健康障害発生
最近発行されたOSHAの危険情報速報によると、ガスメーターを修理・クリーニングする事業者、従業員は、重大な健康障害をもたらすおそれのあるカドミウム粉じんを放出している可能性がある。
カドミウムは金属で、流感様の疾病、腎不全や、肺がん、前立腺がんの危険を増すなど、深刻な健康障害を引き起こす。カドミウムは、粉じんとして吸い込む、あるいは、カドミウム粉じんを含有する環境で、とくに手洗いをせずに喫煙や食事をすると、摂取され、体内に取り込まれる。
1980年代、多くのメーカーは、「フェルール」、「スパッド」と呼ばれる、雄ねじを切ったガス出入り口の取り付け部品を、カドミウムでめっきした。ガスメーターの外付け部分を腐食から保護するためである。
OSHAによると、ガスメーターの部品を高速回転するワイヤーブラシで磨くと、カドミウム粉じんが発生する可能性がある。最近の監督官の立ち入り検査では、ガス会社のガスメーター修理工場で、許容濃度をかなり上回るカドミウムが検出された。OSHA速報は、ガスメーター修理工場の事業者に対し、メーターの部品がカドミウムでめっきされているかどうか、また、従業員が、カドミウム粉じんに過度にさらされていないかどうかを見極めるよう、勧告している。
万一そのような場合には、OSHAは、修理工場の所有者に、以下の手法で、カドミウム粒子の浮遊を防ぐよう勧めている。
- 重度有害物質加工用フードや排気装置付き密閉容器を設置する。
- 清掃する前に、部品を湿らす、水中に浸すなど、作業慣行を統制する。
- 高速回転ワイヤーブラシの使用をやめる。
- ほこりにまみれた表面を掃くのではなく、掃除機で吸引するなど、清掃手法を採用する。
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