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NSC発行「Safety + Health」2002年6月号

OSHAの最新情報


OSHAエルゴノミクス諮問委員会、発足

 職場のエルゴノミクス関連傷病の削減に向けた「総合的アプローチ」の一環として、ジョン・ヘンショーOSHA長官は、全米エルゴノミクス諮問委員会の構成の詳細を発表した。
 「職場のエルゴノミクス関連傷病の削減維持・推進に向けた、われわれの四叉アプローチ、すなわち、ガイドライン、調査、アウトリーチと支援、法規施行業務は、本委員会の委員の経験と専門知識で、充実したものとなろう」と、ヘンショー長官は述べた。
 委員会の責任には、以下が含まれる。
  • さまざまな産業別、職種別ガイドラインに関する情報をはじめ、多数の問題について助言を与える。
  • 既存のエルゴノミクス調査や、エルゴノミクス原理の職場への応用におけるギャップを特定する。
  • 調査ニーズ、調査活動を吟味する。
  • 事業者、従業員を対象にエルゴノミクスの重要性を説く、アウトリーチや支援活動の提供方法を提案する。
  • 関係者間のコミュニケーションを深める方法を探る。
 「既存の調査のギャップを特定するのを手伝うのは、委員会の任務のなかでも重要な部分である」とヘンショー長官。「われわれは、NIOSH(国立労働安全衛生研究所)などの他の政府機関をはじめとする調査団体と、協力するのを楽しみにしている。共に、このようなギャップを埋め、調査の全体像をより完成されたものにして、これを共に研究の対象としていきたい」。
 キャスリーン・レストNIOSH所長代理は、「OSHAその他のパートナーと協力するにあたり、NIOSHは、この作業に信頼に足る科学でもって臨むという責任を引き続き果たす」と付け加えた。
 委員会は、エルゴノミクス問題に関する専門知識および/または経験を有するとして選ばれた、15名の委員で構成される。指名手続きの詳細は、5月2日付けの「フェデラル・レジスター(官報)」に掲載されている。