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NSC発行「Safety + Health」2002年7月号

ニュース

職場におけるAIDSガイド、医師の役割を規定

 イリノイ州アーリントンハイツ − 米国労働環境医学学会が開発した新しいガイドは、労働環境医は、職場におけるエイズに関し、労使の相談相手となるべきであると提案している。
「職場におけるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)、AIDS(後天性免疫不全症候群)に関するガイドライン」は、多数のエイズ関連問題について、労働環境医は、指導的役割を取るよう、勧告している。本ガイドは、医師に対し、アメリカ障害者法や家族医療休暇法など、HIVまたはAIDSに感染している労働者に関わる法規やガイドラインについて、使用者に最新の情報を提供するよう、勧告する。
 医師は、このような個人に関する職場の方針の開発や、従業員を対象としたエイズ教育・相談に関し、支援すべきである。また、感染予防、疾病者の優先順位付けや治療に関し、十分な訓練が、確実に提供されるようにせねばならない。
 本ガイドはまた、慎重を要する医療情報の取り扱いや、エイズ感染した労働者への便宜の図り方も、扱っている。
 労働環境医学ジャーナル(Journal of Occupational and Environmental Medicine)(Vol. 44, No. 6)に発表された本ガイドは、米国労働環境医学学会のウエブサイト、www.acoem.orgに掲載されている。