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NSC発行「Safety + Health」2002年7月号

ニュース

EPA、モンタナ州でアスベスト撤去を計画

モンタナ州へレナ − 環境保護局(EPA)は、モンタナ州リビー市清掃計画に、家庭や事業場のアスベストを含有するバーミキュライト断熱材の撤去を盛り込み、本計画の規模を拡大した。
EPAは、リビー市民の長年にわたるアスベスト暴露にかんがみ、この異例の手段をとると語った。
リビー市の住民の多くは、メリーランド州コロンビア市を拠点とするW.R.グレース社所有のバーミキュライト鉱山で働いており、未使用の鉱物を、校庭や庭園に用いた。
「何十年間にわたる高水準のアスベストへの絶え間ない暴露により、多くのリビー市民が、健康を害したと、EPAは確信している」と、当局は、声明文で発表した。
リビー市では、アスベストによる死亡率は、期待値の40~60倍にのぼる。珍しいガン、中皮腫は、アスベスト暴露が深く関連しているが、この発症率は、平均値の1千倍である。
同地域でアスベスト断熱材を利用している家屋は、約3千万戸と推定されており、EPAは、修理の際にじゃまにならないよう、除去する必要がある場合を除き、断熱材はそのままにしておくように、引き続き勧告している。