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NSC発行「Safety + Health」2002年7月号
ニュース
ウィスコンシン州、水銀排出削減の義務化へ動く
ウィスコンシン州マディソン― 他の州政府が見守るなか、ウィスコンシン州は、石炭発電所やその他の発電所に対し、大気中への水銀排出を制限するよう、義務付ける可能性がでてきた。
規則案は、州内の4つの電力公社の水銀排出を、5年間に30%、10年間に50%、15年間に90%削減しようとするものである。
公社側は、全体で40%の削減は可能であると述べており、2グループは、妥協点を探っている。全般的な削減の代わりに、個々に低公害施設を設計すると提案している。
決定に至るまでは、水銀排出量に上限を設ける一方で、発電所には、水銀排出権取引を認める、連邦政府の大気保全イニシアチブ(Clear
Skies Initiative)が適用されるであろう。
ウィスコンシン州は、長らく水銀問題に悩まされてきた。同州の天然資源省は、水銀水準を根拠に、妊婦および15歳未満の子供は、ある種の魚を週1回以上食べないよう勧告する、魚介類の年間消費量勧告を発表していた。ウィスコンシン公益調査団体の報告書は、旧式の石炭発電所から30マイル内に居住する児童は、喘息を発病しやすいことを見いだした。
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