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NSC発行「Safety + Health」2002年8月号

OSHAの最新情報

聴力損失条項、ようやく公布される

 OSHAは、1年遅れでようやく、記録保持基準の聴力損失記録条項を改正した最終規則を公布した。
 2003年1月1日より、事業者は、従業員の聴力テストで、初期のテスト結果を平均で10デシベル下回る、いわゆる業務関連の聴力損失の事例を記録せねばならない。
 2002年7月1日付けのフェデラル・レジスター(官報)によると、OSHAにコメントを寄せた利害関係者のなかには、10デシベル閾値移動は意味がないとして、新基準に反対する向きもある。OSHAは、10デシベル閾値の採用を決めたが、これは、オールパスの聴覚レベルが25デシベルの場合に限るとして、記録事例が、重篤な症例を確実に把握するようにしている。
 OSHAは、改正記録保持基準を2001年1月に公布したが、聴力損失および筋骨格系障害の条項については、再検討を加えるとして、保留していた。