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NSC発行「Safety + Health」2002年10月号

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2005年世界労働安全衛生会議の準備開始

 イリノイ州アイタスカ − フロリダ州オーランド市での2005年の世界労働安全衛生会議には、世界中から専門家が参集し、国際的な見地から労働安全衛生の現状を発表する。世界会議が、米国で開催されるのは初めてである。
 全米安全評議会(NSC)は、世界会議を主催する。世界会議は、NSCの年次会議&展示会の直前、9月18〜23日に開催される。アラン・マクミランNSC会長は、NSCは、世界会議の主催に「感激しており、名誉である」と語った。
 「2005年の世界会議は、技術情報や優良な安全衛生慣行を国際規模で共有するユニークな討論の場を提供するだけでなく、米国や世界中での労働安全衛生をめぐる驚異的な進歩を祝う機会ともなる」と同氏。
 連邦政府職員3名は、NSCに出向してきており、世界会議の準備を支援する。環境保護局(EPA)からは、ジュリアス・ジメノ氏、労働安全衛生庁(OSHA)からは、マース・ケント氏、鉱山安全衛生庁(MSHA)からは、パトリシア・W・シルビー氏である。マクミラン会長は、NSCは、米国政府、労使団体、世界会議の国際主催団体と緊密に連携して、向こう4年間に、さまざまな調査研究、デモンストレーションや労働分担プログラムを実施する。これらのプログラムの結果は、2005年の世界会議で発表する。
 世界会議は、盛り沢山の教育講演や情報交換の機会のほか、農業、航空宇宙産業、海事産業、製造業と鉱業の安全衛生をテーマに、技術ツアーを提供する。このツアーは、フロリダ州を拠点とする企業で行う。
 2005年のトピック候補としては、以下が含まれる。
  • 先進国、発展途上国での異なる予防モデル。
  • 中小企業の諸問題。
  • 労働安全衛生マネジメントシステム。
  • 産業部門別労働安全衛生。
  • リスク・マネジメント。
  • 心理社会的な諸問題。
  • 有害な職業。
  • 有害な傷害。
  • 調査研究。
 世界安全衛生会議は、NSC、国際労働機関(ILO)、国際社会保障協会(ISSA)との共催である。世界会議は、3年毎に開催。2002年の世界会議は、オーストリアのウィーン市で、5月26〜31日に開催された。