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屋外作業時における、ウエストナイル(西ナイル)ウイルス予防法

資料出所:National Safety Council (NSC)発行
「Safety+Health」November, 2002 No.5, Vo. 166 P. 56
(仮訳:国際安全衛生センター)



アメリカ国立労働安全衛生研究所 (NIOSH)とアトランタにある疾病対策予防センター(CDC)は、労働者にとって良好な作業環境の維持と簡単な予防方法は、屋外作業に従事する労働者をウエストナイルウイルスへの感染リスクから遠ざけると発表しています。
作業に関連して起こる感染リスクを減少させる為の対策は、以下の様な事項です。

 事業者は、できるだけ、蚊の活動が最も盛んで刺される可能性の高い時刻に、屋外での仕事の予定を組む事は避けなければなりません。 多くの蚊は、夕暮れや夜明けに最も活動的になりますが、一部の蚊は、昼間でも、特に雑草の茂った場所や藪、樹木に覆われた所あるいは日陰で、活動が活発になります。

 雑草のおい茂った場所や藪、樹木に覆われた場所、あるいは日陰での作業は、一般的に可能な限り避けなければなりません。このような環境においては、蚊は、日中でさえも非常に活動的であるからです。

 事業主は、できるだけ蚊が繁殖するような淀んだ水源を除去しなければなりません。淀んだ水源は、以下のような方法で除去する事ができます。
  • 樽、バケツや手押し車のようなものは、ひっくり返して置く、蓋でおおう、あるいはそれらを取り除く。
  • タイヤ、缶、箱のような物は廃棄する。
  • 雨どいや溝を清掃する。
 蚊に刺されるおそれのある場所で作業が行われる場合、労働者はできるだけ長袖のシャツ、長ズボン、靴下を身につけ、衣類や露出している皮膚に、ラベル表示に従って虫除け剤をスプレーしなければなりません。


(国際安全衛生センター注)

  1. NIOSHのホームページ(http://www.cdc.gov/niosh/westnileupd.html)にも同様の記事”Ways to Avoid West Nile Virus Risk in Outdoor Work Suggested by NIOSH”があり、その中には以下のような記載があります。

    「感染した蚊が活発に刺す時間に屋外で働く労働者達は、最もウィルスに感染する可能性が高い人々です。危険性の高い職業は、農業従事者、森林の住人・労働者、庭師、グランドキーパー、塗装工、屋根職人、舗装工、建設作業員、そしてその他の屋外労働者です。アメリカで最初に報告されたのは1999年の夏ニューヨークで、それ以来広範囲に広がりました。2002年9月4日現在、アメリカでは737人の感染者が報告され、40人が亡くなりました。」

  2. OSHAのウエストナイルウイルス関連サイト(http://www.osha.gov/dts/shib/WestNileVirus_8-29-03.html