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NSC発行「Safety + Health」2002年12月号

ニュース
ハンド・フリーは、危険度ゼロにはならないとの調査結果

 オーストラリア、シドニー - 新しい調査によると、携帯電話のハンド・フリー付属品を使用するドライバーは、注意が散漫していることに気づきにくいため、他のドライバーに比べ、より多くの危険を引き起こす可能性がある。
 シドニー大学の調査チームは、手持ち式電話を使用する、ハンド・フリー電話を使用する、同乗者への文章を伝言する、話しかけるといった行為のドライバーを対象に調査した。ハンド・フリー装置を使用したドライバーの方が、自分の手が電話機器の操作に関わっていない分、注意散漫になってはいないと信じがちだった。しかし、ハンド・フリー使用者は、電話中、速度をあげる傾向があり、車線内の定位置の維持に困難をきたした。
 調査チームは、物理的な電話の取り扱いというよりは、会話が、ドライバーの注意散漫を引き起こすと結論した。