このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
NSC発行「Safety + Health」2002年12月号

ニュース

鉛検出用ふき取り布に特許

 アトランタ - 疾病対策予防センターは、皮膚や、鉛を生産もしくは使用している産業で使用されている車両のハンドルその他の表面、テーブルや床、壁面、窓台などといった表面に鉛が付着しているかどうか、これを検出できるふき取り布で、特許を獲得したと発表した。
 同センターのアンドルー・ワトキンス技術移転部長は、ふき取り布は、変色して鉛の存在を示し、ある水準以上の鉛汚染を労働者に警告すると説明。そこで労働者は、手洗いをより徹底することができるというわけである。
 労働者の手に残った鉛は、飲食、喫煙の際に体内に取り込まれることもあり、深刻な健康リスクとなりうる。手洗いは、丁寧にすれば、残留鉛をすべて取り除くことができるが、手洗いが完璧であったかどうかを見極めるのは難しいと、疾病対策予防センターはいう。危険にさらされるのは、鉛系塗料の除去や、鉛塗料を使用した建物の改装に携わる労働者や、金属産業の労働者である。
 鉛検出布を開発したのは、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)である。