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NSC発行「Safety + Health」2003年1月号

OSHAの最新情報

OSHA、避難経路基準を改定

 OSHAは、避難経路・非常時行動計画・火災防止計画基準(Exit Routes, Emergency Action Plans and Fire Prevention Plans Standard)を改定、これは、2002年12月7日付けで発効した。同庁によると、改定基準は、理解しやすいよう、利用者本位の書式に改められている。
 旧基準は、30年前に作成された。今回の改定では、内容を再編、矛盾や重複要件を排し、補足項や他のOSHA基準への参照を減らすなどしている。例えば、「退出手段("Means of Egress")」という用語は、「避難経路("Exit Routes")」と改めた。
 さらに事業者には、OSHAの避難経路基準の代わりに、全国防火協会(National Fire Protection Association)の人命安全基準(Life Safety Code)を採用するという選択肢もある。OSHAは、同協会の基準を評価し、同等の安全性があると結論したと述べた。
 改定基準は、事業者に対し、法遵守の選択肢を拡げたが、事業者の法定義務は、旧基準にあるとおり変更されておらず、従業員のために確保すべき安全衛生保護も変更されていないと、OSHAは述べた。