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NSC発行「Safety + Health」2003年3月号

ニュース

NIOSH、化学物質とかすみ目を関係づける

 ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)は、印刷物製作に使われる2種類の化学物質と労働者の視覚障害を初めて関連づけたと報じた。
 インクを薄めるための添加剤の成分であるジメチルイソプロパノールアミン(Dimethylisopropanolamine)と、水性インク成分であるジメチルアミノエタノール(Dimethylaminoethanol)が、ラベル印刷工場の従業員らの目のかすみを引き起こした。
 しかし、この問題は、印刷産業に限られるものではない可能性がある。先述の2種類の化学物質は、第3アミンといい、溶剤、化学中間体、触媒、防腐剤、薬剤、除草剤などに広く用いられている。
 この所見は、英国労働環境医学ジャーナル(Occupational and Environment Medicine)(Vol.60、No.1)に掲載された。