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NSC発行「Safety + Health」2003年3月号

OSHAの最新情報

OSHA、潜水基準の改正を提案

 OSHAは、娯楽ダイビングの指導員やダイビングガイドが、潜水現場での減圧室に代わるものを利用できるよう、商業潜水作業基準(Commercial Diving Operations Standard)の改正を提案している。この変更で、最深度130フィートまで潜水するレジャー目的のスキューバダイバーが影響を受ける。
 フェデラル・レジスター(官報)に1月10日発表された改正案によると、スキューバダイバーは、一定の条件下でニトロクス(nitrox)呼吸用ガスを使用できるようになり、減圧室を潜水域付近に設置する必要がなくなる。ニトロクスを用いた潜水では、呼吸用ガスとして、酸素と窒素ガスの混合物が、圧縮空気にとって代わる。コメントは、4月10日までに提出されなければならない。
 この改正で、スキューバ装置を常用しない商業ダイバーに対する要件は変更なし。ジョン・ヘンショーOSHA長官は、今回の改正案は、潜水産業の変化に合わせたものであると語った。
 「潜水産業は、革新的な潜水方法や手順を開発することで、減圧症、塞栓症といった潜水事故の防止や治療に役立ててきた。この改正案が、業界の多くの事業者を不要な規制要件から解き放つことで、従業員の安全衛生により一層の注意を向けさせることになると、われわれは信じる」とヘンショー長官。