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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

ニュース

カリフォルニア州安衛基準委員会、エルゴノミクス改正を再検討

 カリフォルニア州サクラメント − カリフォルニア州労働安全衛生基準委員会(State of California Occupational Safety and Health Standards Board)は、同州のエルゴノミクス規則は、反復動作による傷害(repetitive motion injuries)を予防していないとして、この改正を求める請願書を、数点の条件付きで承認した。
 請願書は、カリフォルニア州労働連盟(California Labor Federation)が提出したもので、エルゴノミクス基準の欠陥として認識されている数ヶ所について検討する、諮問委員会を設置するよう求めている。基準の欠陥には、二重傷害誘因(two-injury trigger)や、予防や管理対策を実施するには経費がかかりすぎるとの口実で、事業者が召喚を免れることができる抜け穴などが含まれる。
 基準委員会は、2月20日、3対2で請願書を承諾した。しかし、成文化された請願書に関する判決書によると、諮問委員会は、組合が提案している改正案を検討するだけでなく、カリフォルニア州労働安全衛生庁(OSHA)の提案する規則作成案をも検討しなければならない。また、修正が本当に正当なものかどうか、現行法規を検討せねばならない。
 カリフォルニアOSHAは、諮問委員会に対し、組合の請願書を評価するにあたっては、同庁が新たに開発した基準案の方を選んで、現行法規を廃棄するよう勧告していた。
 諮問委員会は、5月までに基準委員会に報告せねばならない。
 本会合に関する詳細は、www.dir.ca.gov/DOSH/DOSHreg/SpecialMeetingSec5110.htmlで閲覧できる。