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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

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休憩時間で、産業労働者の安全向上

 ロンドン − 定期的な休憩時間は、工場での事故を減らす効果的な方法である。これは、スウォンジー市にあるウェールズ大学の調査グループが、英国の自動車組み立て工場での災害記録を検証して引き出した結論である。
 調査員らは、連続2時間の作業中、最後の半時間での災害発生率は、最初の半時間の2倍以上に跳ね上がることを発見した。定期的な短い休憩時間を、できれば1時間ごとに10分設ければ、災害リスクを減らすことができるという。
 しかし、休憩時間は、よく計画されたものでなければならない。休憩前後に危険な運転停止・再開手順を踏まねばならない場合、休憩時間の設定は、災害を減らすどころか、増やすことになると指摘する。
 本調査「休憩時間と災害リスク(Rest Breaks and Accident Risk)」は、ランセット誌(The Lancet Vol.361、No.9358)に掲載された。