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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

ニュース

労働省の通信簿、成績不良
 ワシントン − 労働省はこの度、この1年間に設定した目標を吟味し、その成果を分析した「2002会計年度年次報告書」を刊行した。安全衛生分野では、連邦政府は、とくに労働安全衛生庁(OSHA)および鉱山安全衛生庁(Mine Safety and Health Administration)は、どれほどの成績を収めただろうか。
 労働省は、鉱山安全に関しては、目標を達成できず、一般産業に関しては、3目標のうち2目標を達成した。建設業については、きわどい達成ぶり。
 労働省は、昨年度は、1つを除くすべての目標を達成または超越した。
目 標 達成状況
鉱業の死亡率を15%削減し、死亡災害を除く傷害災害率を17%削減する。 達成。鉱業の死亡率は5.3%増加、死亡災害を除く傷害災害率は8.9%減少した。
吸入性炭じん、シリカ粉じん、騒音への鉱山労働者の過剰な暴露を低減する。 未達成。シリカ粉じんや騒音に関する基準の遵守については改善が見られたが、炭じんへの過剰な暴露については遅々として改善がみられなかった。
シリカ、鉛への暴露を減らし、切断事故件数を減らして、労働傷病を削減する。 未達成。鉛暴露に関する目標については達成したものの、シリカ暴露は、大幅に増加した。切断事故のデータは未編集。
OSHAが監督する事業場での労働傷病を減らす。 達成。約110,000の事業場で、労働傷病は20%減少した。
建設業の死亡者数を11%減らす。 「大体達成」。死亡率は、9.5%減少した。
OSHAと自主的および協同パートナーシップを締結した事業場での傷病を削減する。 達成。VPPおよびSHARPへ参加した事業場では、休業災害率は47%減少した。