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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

ニュース
全米安全評議会(NSC)創立90周年:アメリカ産業の「ミスター安全」
 安全の先駆者、ウィリアム・H・キャメロン氏の始業時間は、午前3時ということもしばしば。眠れないからではなく、あまりにもやることが多いからというのが、本人のせりふ。
 これこそ、キャメロン氏に1913〜1942年の間、全米安全評議会(NSC)の初代Managing Directorを務めさせた原動力である。同氏の強力なリーダーシップにより、NSCは、駆け出しの安全団体から、広く一目置かれる、全米規模で知名度のある組織へと変貌を遂げた。同氏は、街を歩き回り、事業者を訪ねて安全の重要性を語り、教育キャンペーンのために資金や人材を呼び集めた。
 キャメロン氏は、その献身と情熱、たゆまぬ努力で、「ミスター安全」とあだ名された。同氏の貢献を称え、NSCは、1962年、キャメロン賞を創設、これを毎年、最優秀な実績を収めたNSC事業部に授与している。

 安全のリーダーであるNSCの創立90周年を記念して、本誌は、1年間を通じ、NSCの遺産のなかでも重要なものを紹介する。
 毎月号の90周年記念の囲み記事で紹介する、NSCの安全第一の取り組みにまつわる話題に期待されたい。