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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

OSHAの最新情報

OSHA、傷病率の高い事業者のリストを作成

 労働安全衛生庁(OSHA)は、傷病率が平均より高い14,200の事業者の注意を喚起し、職場の危険有害要因を減らすよう奨励している。当局は、この事業者リストを今後の立ち入り検査の対象先の選定に利用する。
 OSHAは、2001年に9万3千の事業者を対象とした調査に基づき、全米で最も高い休業災害率を記録した職場を特定した。
 ジョン・ヘンショーOSHA長官は、この年次通知書の目的は、傷病率が産業平均より高いということを、事業者に注意させることにあると語った。
 「このプロセスは、事業者の注意を喚起するだけでなく、傷病率を下げる対策を講じる絶好の機会を与えるものである」と長官。
 警告書を受け取った職場では、休業または就業制限を伴う傷病は、常勤労働者100人あたり6件以上であった。全米平均は、100人あたり3件をわずかに下回る。
 今年の通知書には、死亡率が他の産業より高い建設業も初登場した。全米の約1万3千の建設業者が、調査の対象となった。
 このデータで「OSHAは、監督業務を最も必要としている事業場へ配分することができる」とヘンショー長官は述べた。また、アウトリーチ、遵守支援プログラムの策定のためにもこのデータを利用すると長官は述べた。
 14,200の事業者は、ウェブサイト、www.osha.gov/as/opa/foia/hot_9.htmlに列挙されている。