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NSC発行「Safety + Health」2003年4月号

OSHAの最新情報

官民提携で、安全・エルゴノミクスを目指す

 OSHAは、2月、2つの産業同盟を結成した。
 1つ目のミズーリ州カンザスシティーのシーラント(すき間を埋める充填剤)・防水剤・修復協会(Sealant, Waterproofing, and Restoration Institute : SWRI)との同盟では、閉鎖空間、転落・墜落防止、足場要件をめぐる安全問題を強調しつつ、鉛・シリカ暴露の低減・防止に的を絞る。OSHAと協会は、関連のある安全衛生問題に関する情報・ガイダンスを開発し、協会の会議で、または印刷物や電子媒体を通じて、これらを配信する。
 シーラント・防水剤・修復協会に対しては、会員間の指導や、遵法支援、自主的保護プログラム(VPP)、戦略的パートナーシップなどといったOSHAの協同プログラムへの参加を推奨するよう、奨励する。
 協会のデイビッド・カーター会長は、OSHAとの提携は、「従業員の安全と福祉に対する、組織としての責任を明確なものにする」と述べた。
 2つ目のバージニア州アーリントン市の米国アパレル履物協会(American Apparel and Footwear Association)との同盟は、エルゴノミクスに焦点を当てる。同盟は、情報を開発し、印刷物や電子媒体、とくにOSHA、アパレル履物協会両者のウェブサイトを通じて配信する。情報は、適切な外国語でも配布する。
 また、講演、展示、会議その他の催しへの出席、優良な慣行に関する情報の共有などを通じて、アウトリーチ、情報伝達といった目標を達成する。
 ジョン・ヘンショーOSHA長官は、アパレル履物協会は、エルゴノミクスに特化した7つの官民同盟に参加する22団体に列なると言及した。