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NSC発行「Safety + Health」2003年5月号

ニュース
睡眠不足は、自覚なしの健康障害:調査

 イリノイ州ウェストチェスター − 睡眠不足の影響に関する新しい調査によると、夜間の睡眠を短縮する人は、健康を著しく害しているのみならず、そのことにすら気づいていない。
 ペンシルバニア大学の調査団によると、14日間連続4〜6時間睡眠の被験者は、認識能力が著しく低下、その程度は、連続3日間の不眠の場合と同等であると確認された。しかし、被験者らは、単に軽く眠気を感じると報告、どれほど健康を害しているか、自覚がなかった。
 健康障害には、注意力や刺激に対する反応の減退も含まれる。例えば、自動車運転時の頭の回転の速さや過ちを起こさないようにする能力の減退、多数の課題を同時に処理する能力の減退などである。
 睡眠不足問題を予防するには、平均的な人は、1日24時間中8時間の睡眠が必要であると、調査団は結論した。
 調査は、「Journal SLEEP」誌Vol.26, No. 2)に発表された。