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NSC発行「Safety + Health」2003年1月号

ニュース

ヒューストン化学火災は「警鐘」

 ワシントン − 化学物質安全性調査委員会(U.S. Chemical Safety and Hazard Investigation Board : CSB)は、昨年、ヒューストン市郊外のThird Coast Industriesの工場が全焼した大火災は、防火システムが優れていれば、鎮火できたはずだと、全員一致で結論した。
 委員会のキャロリン・メリット委員長は、火災は、死傷者こそ出なかったものの、事故の重さにかんがみ、「可燃性の液体を取り扱う、またはその危害を規制する人々全員に対する警鐘と受け止めるべきである」と述べた。
「条件が整うと、モーター・オイルのような可燃性の液体は、すばやく燃焼し、大惨事を招く。十分な地元の消防規則など、適切な防火手段が重要である」と、3月6日、メリット委員長は述べた。
 火災は、2002年5月1日未明に発生し、テキサス州パーランド市近郊の工場を焼きつくし、120万ガロンの可燃性、引火性の液体を燃焼、24時間以上燃え続けた。
近隣の住民約100名は自宅から避難させ、火災は燃え尽きるまで放って置かれた。工場には、消防士に提供できる水がなかった。