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NSC発行「Safety + Health」2003年5月号

OSHAの最新情報

OSHA、結晶性シリカの危険有害情報カードを発表

 OSHAは、労働者や事業者を支援するため、結晶性シリカの暴露に関する新しい健康障害情報カードを発行した。ポケットサイズのこのカードは、英語版とスペイン語版があり、建設業、一般産業向けに、すぐわかる参考資料と勧告事項を掲載している。
 吸入によるシリカ粉じん暴露は、非常に危険で時には致命的ですらあると、当局は説明する。健康障害カードは、米国のおよそ2百万人の労働者を脅かすシリカ暴露の特定、低減および予防についての情報を提供する。OSHAによると、もっとも過酷な暴露は、砂を用いた研磨剤の噴射中に発生する。
 そのほか、一般的な暴露は、セメントやレンガの製造中、コンクリートやモルタルの混合または穿孔中、あるいは陶器やセラミック、アスファルトの製造中に発生する。
 OSHAの許容暴露限界では、8時間の勤務時間における結晶性シリカの最大暴露量を規定している。当局はまた、結晶性シリカに暴露する労働者を対象としたハザード・コミュニケーション(危険伝達)訓練や、呼吸器保護プログラムを義務付けている。