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NSC発行「Safety + Health」2003年6月号

産業特集

 鉱業 

黒肺病続出で、炭じん規則空振り − NIOSH発表


ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の新しい調査によると、炭鉱労働者の保護を目的として、30年前から炭じん暴露限界規則があるにもかかわらず、黒肺病(black lung disease)は、依然として発症している。
 調査は、露天鉱夫間の黒肺病は、地下鉱夫間の黒肺病に比べてさほど少ないわけではないことを示している。また、罹病率は、小規模の鉱山労働者の方が高いと報告している。
 調査チームによると、30年来の炭じん暴露限界がなぜ鉱山労働者を保護していないのか、理由を明らかにするためには、さらに調査する必要がある。
 黒肺病は、高水準の炭じんへの暴露が原因である。これにより、毎年約千人が死亡している。