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NSC発行「Safety + Health」2003年7月号
産業特集
チームスターズ(Teamsters:全米トラック運転手組合)、運転手を対象に騒音調査を実施
ワシントン − チームスターズ(全米トラック運転手組合)安全衛生部は、建設用車両運転手を対象とした、業務上の騒音暴露評価を実施する。
業務上騒音暴露評価の第1段階では、ニューヨーク州レイクサクセス282地区とボストン市379地区における調合済み生コンクリート・ミキサー車の運転手の個人モニターを実施する。対象となる運転手については一人ずつ、交替勤務時間全体にわたる騒音暴露を記録する個人騒音暴露計を用いて、業務上の騒音暴露を測定する。暴露評価には、ダンプカー運転手やその他の運搬車の運転手も含まれる。
騒音暴露は、重機械や電動工具を多数利用する建設産業全般にわたり、重大な職業性の健康障害である。チームスターによると、多くの建設用車両運転手は、重度の騒音性聴力損失(Noise
Induced Hearing Loss : NIHL)を患って退職する可能性がある。NIHLは、不可逆性の永久性の聴力損失で、建設産業ではもっとも多い職業病の一つである。
ワシントン大学(シアトル市)環境衛生学部が発行した調査報告書によれば、建設業の騒音暴露に関するこれまでの調査では、機材から出る騒音水準は75〜120デシベル、作業場の騒音水準は65〜91デシベルであると報告している。建設業における業務上の騒音について、労働安全衛生庁(OSHA)は、許容暴露限界を8時間の交替勤務時間あたり90デシベルと定めている。
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