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NSC発行「Safety + Health」2003年7月号

産業特集

公益事業

エアろ過システムの選択に関する新ガイドライン


 ワシントン − トミー・トンプソン保健社会福祉省長官(Department of Health and Human Service Secretary Tommy Thompson)は、このほど、建物の入居者を化学的、生物学的または放射線攻撃から守るため、産官の設備専門家が、エアろ過・エアシステムを戦略的に選択・使用するのに役立つ、新ガイドラインを発行したと発表した。
 ガイドラインは、事務所や小売店舗、学校、輸送機関のターミナル、屋内ショッピングセンターやスポーツ・アリーナなどといった建物内の空気ろ過を改善するのに、技術的決定を下す建築デザイナー、建築技師その他の人々の役に立つよう、企図してある。
 文書「浮遊性の化学的、生物学的または放射線攻撃から建物内環境を保護するためのろ過・空気浄化システムに関するガイダンス」は、現在の国土安全保障省(The Department of Homeland Security)である大統領官邸国土安全保障室(The White House Office of Homeland Security)の作業グループとの協力のもと、国立労働安全衛生研究所(NIOSH)および疾病対策予防センター(The Center for Disease Control and Prevention、アトランタ市)が開発した。
 「これらのガイドラインは、緊急対応力を高めるだけでなく、職業性の呼吸器疾患のリスクを低減し、屋内の空気の質を改善し、維持・運転費用を削減する」と、ジョン・ハワード(John Howard)NIOSH所長。「適切なろ過・浄化システムを選択・維持することで、建物の管理者は、職場内の空気を清浄に保ち、換気システムの効率を改善でき、職業性喘息、アレルギーその他の呼吸器疾患のリスクを低減できる」。
 本ガイダンスは、www.cdc.gov/niosh/docs/2003-136/2003-136.htmlで閲覧可。印刷物を希望する場合は、電話:800-356-4674またはeメール:pubstaft@cdc.govへ連絡されたい。