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NSC発行「Safety + Health」2003年8月号

ニュース

ノースカロライナ州の爆発死亡事故は、粉じんが原因

 ワシントン−米化学物質安全性調査委員会(CSB)の調査員は、6月18日、1月の医療機器メーカー、ウェスト・ファーマスーティカル・サービシズ社(West Pharmaceutical Services)の爆発事故は、ゴム製品の製造に使われる細かな粉末プラスティックの粉じんが原因らしいと報告した。
 この大爆発で、従業員6人が死亡、37人が負傷した。
 調査員は、粉じん爆発は、ゴム片に湿った粉末ポリエチレンを塗布する作業場の上で起きたと述べた。CSBの実験では、粉末ポリエチレンは、乾燥状態だと滑石粉のように粒子が細かく、空気中で爆発性の混合物を形成しうるという。
 キャロリン・メリット(Carolyn Merritt)CSB委員長は、調査を締めくくり、最終安全勧告を発表するにあたり、CSB委員は全員、ノースカロライナ州キンストン市(Kinston, NC)で労働者や住民と会合すると述べた。メリット委員長は、CSBは、爆発性粉じんの危険を「深く懸念する」と述べた。