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NSC発行「Safety + Health」2003年8月号

ニュース

鳥肉加工業向けエルゴノミクス規則案、公表。小売向けは、コメント期間を延期

 ワシントン−労働安全衛生庁(OSHA)は、産業別エルゴノミクス・ガイドライン第3弾、鳥肉加工業向けガイドライン(poultry processing ergonomics guidelines)を公表、これは、「鳥肉加工業におけるエルゴノミクス関連傷害を減らすための実際的な解決策を提供する」ものであると述べた。
 ジョン・ヘンショーOSHA長官(John Henshaw, OSHA administrator)は、このガイドラインは、1990年の精肉工場向けエルゴノミック・プログラム管理ガイドライン(1990 Ergonomic Program Management Guidelines for Meatpacking Plants)と同種のものであると述べた。「関係者の多くは、精肉工場向けガイドラインは、多くの鳥肉加工施設で首尾よく実施されていると報告してくれた。われわれは、この新しいガイドラインが、鳥肉加工業者にとって、より有益で実際的な情報を提供するよう、期待する」。
 ガイドラインは、序文と2つの章からなる。序文では、鳥肉加工業におけるエルゴノミクス要因に関連した傷害を概観、こうした傷害を減らす際のエルゴノミクスの役割を説明する。
 第1章では、職場分析、エルゴノミクス的解決策の実施、従業員の訓練、傷害報告書への対応、進捗状況の評価について、戦略をどう開発し、実施すべきかを説明。第2章では、鳥肉加工業で役立ちそうなエルゴノミクス的解決策の実践例を紹介する。
 鳥肉加工業向けガイドライン案は、OSHAのウェブサイト、www.osha.gov/ergonomicsに掲載。「ガイドライン」をクリックするとよい。
 一方、OSHAは、小売食品雑貨販売業向けエルゴ・ガイドライン案(draft ergo guidelines for the retail grocery industry)のコメント募集期間を延長した。関心のある向きは、8月22日までにコメントを提出すればよい。
 OSHAはまた、食品雑貨店向けガイドラインを討議するため、9月18日、ワシントン市のワシントン・コート・ホテル(Washington Court Hotel)で、関係者公開会議を開催する。コメントおよび関係者会議への出欠は、オンラインでhttp://ecomments.osha.govまで提出されたい。