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NSC発行「Safety + Health」2003年9月号
産業特集
ケイクリーク炭鉱事故は、杜撰な地図作成が原因
ペンシルバニア州ハリスバーグ(Harrisburg, PA) − ペンシルバニア州環境保護省(Department
of Environment Protection)のキャスリーン・A・マクギンティ長官(Kathleen
A. McGinty, Secretary)は、あわや大災害となるところであった2002年7月のケイクリーク鉱山(Quecreek
Mine)事故と救助の成功に関する最終調査報告書を発表、ペンシルバニア州鉱山安全法の数十年ぶりの大幅かつ包括的な改正と称する内容を勧告した。
52頁からなる報告書は、採掘場を不正確に記した地図が原因で、災害が起きたと結論した。州政府に対し、欠陥地図の確認方法の改善と、鉱山許可手続きの改正が必要であると強調した。
「昨年、決死の救助隊が鉱山労働者9名を無事救助したが、このときから、環境保護省は、ケイリーク炭鉱で何が起きたかを調べるだけでなく、ペンシルバニア州内で最高の安全基準を保証するため、徹底的な調査を開始した」とマクギンティ長官。「環境保護省は、何が、なぜ起きたのか、信用に足る結論を導くため、事故の一部始終を検証した。また、知り得たすべてを駆使して、ペンシルバニア州の鉱山労働者の安全の改善に向けた一連の勧告に取りまとめた」。
環境保護省は、2002年7月の事故で、世界中の注目をサマセット郡(Somerset County)に集めて以来、鉱山の安全性を高めるための数多くのイニシアチブを実施してきたという。これらの対策は、何千もの炭鉱地図のデジタル化、インデックス化する、鉱山事業者に対し、空洞のありかや、空洞から作業場までの距離を示す確かな証拠の提出を義務付けるなどである。
環境保護省は、州の時代遅れの鉱山政策や地下鉱山の安全関連手続きに関し、今回の調査で明らかになった欠陥に対応するため、規制や法の改正に引き続き取り組むと述べた。最終報告書には、12ケ月間の調査で出た結論に基づき、26の勧告が盛られている。
詳細は、www.dep.state.pa.us/dep/deputate/minres/dms/website/accidents/quecreek/を閲覧されたい。
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