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NSC発行「Safety + Health」2003年9月号

産業特集

 鉱業 

米炭鉱死亡災害、6月に急増

 バージニア州アーリントン(Arlington, VA) − 米国内の炭鉱での死亡者数が空前の水準にまで減少した昨年度とは変わり、2003年には、死亡者数が増加し始めた。
 2002年度に米国の炭鉱で発生した死亡者数は27人、ちなみに、2001年度は42人であった。今年度は、7月2日までにすでに20人で、このうち7人は、6月9日〜7月2日の間に死亡している。
 2003年度の鉱業全体の死亡者数は、金属、非金属鉱山も含めて、7月2日までで32人。一方、2002年度は67人であった。
 鉱山安全衛生庁(Mine Safety and Health Administration: MSHA)は、7月1日、現在の安全動向について、鉱業界に警報を発令した。炭鉱をめぐる目下の懸念事項は、鉱山機器の保守・修理、爆発物の使用、運搬、保管などであると、当局は述べた。
 当局によると、炭鉱の定期臨検時には、監督官は、鉱山労働者や監督者と災害・負傷動向について討議する時間を割いている。