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NSC発行「Safety + Health」2003年9月号
産業特集
MSHA、炭じん採集規則に関する上訴に勝訟
バージニア州アーリントン − 米コロンビア特別区控訴裁判所(U.S. Court of
Appeals for the District of Columbia)は、先日、鉱山安全衛生庁(MSHA)は、炭鉱労動者の黒肺病(black
lung disease)予防を目的とした基準を遵守しているかどうか判定するのに、単一交替勤務時間(シフト)に採取した複数のサンプルを平均してよいと判決した。
控訴裁は、政府は、複数のシフトで採取したサンプルを平均せねばならないとした連邦鉱山安全衛生再審委員会(Federal Mine Safety and Health Review Commission)の裁決を覆した。
鉱山安全衛生庁は、1975年以来、一シフト中に採取した複数のサンプルを基に、吸入性炭じん基準の遵守を判定してきた。オハイオ州バウアストン市(Bowerston, OH)のエクセル・マイニング社(Excel Mining)は、1999年に吸入性粉じん違反として鉱山安全衛生庁より召喚された3件を争うなか、この慣行に異議を申し立ててきた。
同庁は、連続粉じんモニターの調査結果を待つ一方で、遵法の判定をフルシフトの単一サンプルで行う、また、炭鉱事業者の粉じん管理計画の検証に新規要件を設けるなどといった、規制案作成作業を中断した。エクセル社訴訟の判決は、これらの提案に影響を及ぼさない。
連邦炭鉱衛生基準では、各炭鉱事業者は、吸入性粉じんの平均濃度を各シフト、2.0mg/m3以下に維持しなければならない。詳細は、www.msha.govを閲覧されたい。
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