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NSC発行「Safety + Health」2003年9月号

産業特集

 サービス業 

紫外線は、結核予防に効果的

 ワシントン − 国立労働安全衛生研究所(NIOSH)が資金を提供し、コロラド衛生大学(Health University of Colorado、ボウルダー市、Boulder)が実施した6年間の調査で、紫外線は、結核暴露を減らす効果的な手段となることが判明した。
 調査は、次のように結論する。
  • 紫外線殺菌照射灯の照射水準を上げると、結核菌様バクテリアの不活化効果が増加した。
  • 75%以上の高い相対湿度は、紫外線殺菌照射による結核菌様バクテリアの不活化効果を減殺した。
  • 換気と紫外線殺菌照射は、大抵の場合、併用した方が、単一の場合より速く、浮遊性の結核菌様バクテリアを除去または不活性化した。室内の低〜中度の換気は、紫外線殺菌照射の効果に悪影響を及ぼさなかった。
当局は、調査結果を評価し、これで、保健医療従事者の結核予防に向けた紫外線殺菌照射システムの能力に関する最新勧告をまとめる。これに続き、疾病対策予防センターの結核伝染管理ガイドラインが更新されるが、ここでも調査結果が反映されるよう、その内容を評価している。
 調査結果はまた、紫外線殺菌照射システムの利用に関するNIOSHの包括的技術報告書を作成するのに、用いられている。
 調査結果の詳細については、www.cdc.gov/niosh/uvsysfortb.htmlを開かれたい。