このページは国際安全衛生センターの2008/03/31以前のページです。
|
 |
 |
|
NSC発行「Safety + Health」2003年10月号
ニュース
連邦控訴裁、廃棄物基準でEPAに軍配
ワシントン − 環境保護庁(EPA)は、有害、非有害廃棄物のありとあらゆる混合物について、その生成から廃棄までの規制を新しく設けることができると、連邦控訴裁判所は判決した。
アメリカ化学協議会(American Chemical Council)は、EPAの廃棄物基準について、廃棄物の混合物のなかには、公衆衛生や環境を脅かさないものがあるにもかかわらず、化学業界に不合理な負担を強いているとして、異議を申し立てていた。
米国控訴裁判所(U.S. Court of Appeals)は、アメリカ化学協議会の訴訟を却下したが、EPAは、混合物や派生物のなかには、もとの廃棄物の有害性をそのまま保っているものもあることを示す十分な証拠を提出したと述べた。
「どの物質を『有害』として規制するかを決定するにあたり、議会は、EPAに対し、慎重すぎる位にするよう望んだと、われわれは考える。最終規則は、この慎重さを合理的に行使したものである」と、ダグラス・ギンスバーグ主席判事(Douglas Ginsburg, Chief Judge)は記す。
EPAは、新規則で新たに影響を被る化学物質は、年間360万トンと見積もる。これは、米国の全有害廃棄物の1%をわずかに上回るだけの量である。
|
|