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NSC発行「Safety + Health」2003年10月号

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州知事幹線道路安全協会、携帯電話禁止に反対

 ワシントン − 州議会は、携帯電話を急ぎ禁止するのではなく、不注意運転をより大きな視野で検討すべきである。州知事幹線道路安全協会(Governors Highway Safety Association)のジム・シャンペイン副会長(Jim Champagne, vice chair)は、8月6日の記者会見でこう述べた。
 州知事幹線道路安全協会は、「州政府に対し、運転中の携帯電話での通話のみを禁ずる立法措置を思いとどまらせる」とシャンペイン氏。同協会によれば、同乗者との会話やラジオの調節、摂食といった行為は、携帯電話と少なくとも同程度にドライバーの注意を散らす可能性があることが調査でわかっている。州政府は、携帯電話のみに焦点を絞るのではなく、このような運転への影響因子を検討せねばならない、とシャンペイン氏は述べた。
シャンペイン氏は、協会は、州政府が手持ち式の携帯電話のみを禁ずる場合を「とくに懸念する」、というのも、これではドライバーに「誤った安全感覚」を与えるからであると付け加えた。携帯電話の使用で注意を散漫にするのは、会話であり、ハンズフリーの携帯電話でも、ドライバーは注意散漫になることがありうると、同氏は述べた。